伊調馨が14日・復帰戦「技のキレ抜群」所属監督 太鼓判も「体力は7割」
レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=が、14日の全日本女子オープン(三島市民体育館)でリオデジャネイロ五輪以来2年ぶりに実戦復帰する。
試合前日の13日、ALSOKの大橋正教監督が静岡県三島市で取材に応じ、伊調の現状について「リオ五輪を考えると体力面は7割くらいだが、技のキレは抜群。さすが4連覇。これは間違いない」と太鼓判を押した。
この大会で2位以内に入れば、東京五輪の代表選考につながる12月の全日本選手権への出場権を得られる。リオ五輪後は1年以上休養していたが、今春から日体大を拠点に本格的に練習を再開しており、大橋氏は「徐々に体を動かしてみて、(力の)戻り具合によっては、東京五輪にやれるところまでチャレンジしたい気持ちが出てきたのかな」と心情を代弁した。
リオ五輪以降は計量ルールが改正されただけに、当日計量や新階級の57キロ級の感覚を確かめるのが1番の目的で、「この試合で絶対勝つぞという感じじゃなく、ちょっと試合をやってみようかという感じで、リラックスして見える」と大橋。
ただ、格下が相手とはいえ、2年ぶりの実戦マットは何が起こるかは分からない。「あくまで(実戦での)感触が大事。思ったよりも動けなければ次のステップに進めないかもしれない」と、惨敗した場合は進退問題が持ち上がる可能性も示唆した。