「レスリング・全日本女子オープン」（１４日、三島市民体育館）

　リオデジャネイロ五輪以来、約２年ぶりに実戦復帰する五輪４連覇の伊調馨（３４）＝ＡＬＳＯＫ＝が午前７時過ぎ、グレーのスエット姿で会場入りした。髪型はショートカットだった。

　関係者と談笑するなどリラックスした表情を見せた。７時半から行われた当日計量はクリア。他の出場選手らからの注目を一身に受けながら、久々にシングレット姿を披露したが、肉体は引き締まっていた。

　試合は９時半以降に始まり、伊調は３試合勝てば優勝となる。この大会で２位以内に入れば、東京五輪の代表選考につながる１２月の全日本選手権への出場権を得られる。

　前日の１３日に取材に応じたＡＬＳＯＫの大橋正教監督は「リオ五輪を考えると体力面は７割くらいだが、技のキレは抜群。さすが４連覇」と太鼓判を押した。リオ五輪後は１年以上休養していたが、今春から日体大を拠点に本格的に練習を再開しており、大橋氏は「徐々に体を動かしてみて、（力の）戻り具合によっては、東京五輪へやれるところまでチャレンジしたい気持ちが出てきたのかな」と心情を代弁していた。