輪島さん記念館を故郷七尾市に計画 元後援会長が明かす「足跡伝えられたら」
大相撲の第54代横綱輪島で、咽頭がんなどの影響による衰弱のため8日に70歳で死去した輪島大士=本名・輪島博=さんの葬儀・告別式が15日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、角界、芸能界、スポーツ界関係者ら約300人が参列した。
現役時代の元後援会長で加賀屋グループの会長、小田禎彦氏が葬儀委員長を務めた。地元で輪島さんが少年野球をしていた頃、風呂を貸すなどしていたのが縁で約半世紀、常に身近で見守り、支え続けてきた。
輪島さんが角界から離れ、プロレスへ転向。米国で武者修行中にラスベガスで会った。電気釜を持ち、お米を炊き、一緒におにぎりを作った際、輪島さんは「ボロボロ泣いていた」という。「ジャイアント馬場さん、ルー・テーズさんにいちから教わっている」と、涙の覚悟を聞いた。
「高級ホテルに泊まりプレーボーイと思われるけど、見えないところで努力していた」と振り返った。
功績をたたえ、故郷七尾市石崎町に“記念館”創設を計画している。「足跡を伝えられたら。石崎町、七尾市、能登の誇りを持っていけるように」。来年8月に地元で輪島さんも大好きだった石崎奉燈祭が開催される。「その時にはお披露目できればと思う」と、輪島伝説を永遠に語り継ぐ考えだ。