体操ユース五輪5冠“ネクストキング”北園丈琉が帰国 小学2年生で腹筋が6つに
ブエノスアイレスで行われたユースオリンピック(五輪)の体操男子で計5つの金メダルを獲得した北園丈琉(16)=清風高=が21日、成田空港に帰国した。圧勝だった個人総合を含めて種目別の床、つり輪、平行棒、鉄棒でも金メダルと圧倒的なポテンシャルを見せつけた高校1年生は「目標にしていたことを達成できた。自分の力を出し切れた」と、充実した表情で語った。
6種目で争う個人総合での強さに、日本が誇る“絶対王者”内村航平の後継者としての期待が懸かる。“ネクストキング”となるべく、2年後の東京五輪出場を狙う。「ここで金メダルを取れたことはでかい。これを今後につなげていきたい」と、憧れの内村との五輪出場に夢をはせた。
3歳の頃に好きだった仮面ライダー響鬼のアクロバットに魅せられて体操を始めた。小学2年生の頃にはすでに腹筋が6つに割れていたという逸話を持つ。「筋肉が付きやすいタイプみたいで。うれしくて、みんなに見せてました」と、笑った。
内村も才能を認める逸材は、この日、16歳の誕生日を迎えた。「人と同じではダメ。人とは違う16歳にしたい」と、目を輝かせた。