宮原、坂本SP圧巻ワンツー発進 ともに進化証明

 女子SPで首位に立った宮原知子
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 「フィギュアスケート・スケートアメリカ」(20日、エバレット)

 女子ショートプログラム(SP)は、平昌五輪4位の宮原知子(20)=関大=が73・86点で首位に立った。坂本花織(18)=シスメックス=が71・29点で2位。本田真凜(17)=JAL=は62・74点で4位発進した。フリーは21日(日本時間22日)に行われる。また男子は世界選手権王者でSP首位のネーサン・チェン(米国)がフリーでもトップの189・99点をマークし、合計280・57点で大会2連覇を果たした。

 ヤマトナデシコが貫禄の舞を披露した。平昌五輪4位の宮原がほぼミスのない演技で首位。同6位の坂本も続く2位につけ、ワンツー発進した。「緊張していたが、うまく力に変えることができた」と宮原。柔らかなSPをほぼ完璧に演じきった坂本も「ほっとしている。練習からノーミスですることを決めていたので、練習の成果が出たのは一番良かった」と笑顔を見せた。

 今季からのルール変更で、より採点が厳しくなったのが回転不足。多くの選手がその判定に苦しむ中、宮原はきっちり克服し、今大会に合わせてきた。9月のUSインターナショナルでは3つのジャンプで回転不足に泣いたが、今大会はなし。冒頭のルッツ-トーループの連続ジャンプから流れに乗り「3回転-3回転は絶対に大丈夫という自信を持って降りることができた。それは一つ収穫だと思う」と日本女王のプライドを感じさせた。

 初のGPファイナル進出を目指す坂本も、幅のあるジャンプは健在。表現力を表す5項目の演技構成点はシーズン序盤にして全て8点台をマークし、平昌五輪を0・55点上回った。前日の公式練習では不注意から宮原と接触し「おびえてしまって納得のいく練習ができなかった」というが、その影響を感じさせない滑りだった。

 フリーに向け「自信を持って演技することを心に留めて練習してきた。それを出せるように頑張る」と宮原。「表彰台の真ん中に立てるように頑張りたい」と坂本も腕をぶす。3位に大差をつける圧巻の滑り出しに、五輪代表の誇りがにじんだ。

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