大坂、黒星発進 術中にはまり集中途切れた
「女子テニス・WTAファイナル」(22日、シンガポール)
女子テニスの年間成績上位8人、8組による大会のシングルス1次リーグA組で初出場となった世界ランキング4位の大坂なおみ(21)=日清食品=は第1戦で同6位のスローン・スティーブンス(米国)に屈し、黒星発進となった。24日午後7時半(日本時間同8時半)からの第2戦で世界ランク2位アンゲリク・ケルバー(ドイツ)と顔を合わせる。
大坂は相手の術中にはまってしまった。全米オープンを制した「我慢」のテニスをする狙いは垣間見えたが、何度も食らいつかれ、精神的に追い詰められていった。
辛抱強くラリーを続け、強打で左右に何度振っても、広範囲に動くスティーブンスに確実に返球された。セットカウント0-1から第2セットを意地で取り返したが、第3セットは一転してショットのぶれ、集中力の欠如が目立った。
「ミスがほとんどない」と世界6位の試合巧者に脱帽し、「終盤は守備的になってしまった」と唇をかんだ。次に対戦するケルバーも守備は堅く、目下3連敗中だ。「全てが大変な試合になる」と21歳の実力者は下を向かずに巻き返しを狙う。