レスリング向田真優がV 後輩乙黒を刺激に2年ぶりの頂点「東京五輪で金を」

 「レスリング・世界選手権」(23日、ブダペスト)

 女子59キロ級決勝で16年リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(23)=ジャパンビバレッジ=が欧州選手権女王のエリフジャレ・エシリルマク(トルコ)を8-0で下し、昨年の60キロ級に続く世界一に輝いた。55キロ級決勝では向田(むかいだ)真優(21)=至学館大=がザリナ・シダコワ(ベラルーシ)にテクニカルフォール勝ちし、2年ぶり2度目の頂点に立った。59キロ級と55キロ級は非五輪階級。

 向田は決勝で、序盤にタックルを返されて2点を失った。今大会初めて先取点を許す展開に焦り、昨年6-0から逆転負けして優勝を逃した悪夢がよみがえる。だが「心の底からの思いが去年より強かった」という。ここから一気の逆襲に転じ、12連続得点で頂点に返り咲いた。

 この1年間、携帯電話の待ち受け画面は銀メダルを受け取った表彰式の写真。前日に日本オリンピック委員会(JOC)のエリートアカデミーで後輩の乙黒拓斗(山梨学院大)が攻撃姿勢を貫き、日本男子最年少優勝を飾ったことも刺激になった。

 「東京五輪で金メダルを取りたい。ずっとチャンピオンでいられるように」。五輪階級の53キロ級に移っても主役の座を譲る気はない。

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