レスリング世界V2の川井梨紗子 憧れの伊調馨に対抗心「負けたくない」
レスリングの世界選手権で2連覇したリオデジャネイロ五輪女子63キロ級金メダルの川井梨紗子(23)=ジャパンビバレッジ=が27日、ハンガリーから成田空港に帰国した。今回は五輪実施階級ではない59キロ級に出場したが、東京五輪の代表選考につながる12月の全日本選手権には57キロ級で挑戦することを示唆した。
同階級では、今月実戦復帰した五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=と争うことになる。川井梨は「馨さんは私が小学生の時から五輪に出ていて、今も続けているのは本当にすごいこと。自分ならできない」と最敬礼しつつ、「五輪を目指しているのは私も同じ。負けたくはない」と対抗心を燃やした。
8月のアジア大会では3年ぶりに敗れて銅メダルに終わったが、不安を払しょくした。「負けてからいろいろと考え直し、今まで以上に緊張したけど、強い人ばかりの中で勝ち抜けたのは一安心」。妹の友香子(21)=至学館大=も62キロ級で銀メダル獲得と成長を示しており、川井梨は「結果として2020年に2人で金メダルを取れたらいい」と姉妹戴冠に意欲を示した。