桐生祥秀 Tリーグで卓球初観戦「楽しめた」も「応援が難しい」

 陸上男子100メートル日本記録保持者の桐生祥秀(22)=日本生命=が27日、都内で小学生を対象にした「かけっこ教室」に参加した。子供たちに声を掛けながら、速く走るためのコツを伝授。全員一緒に走る最後のかけっこでは、ぶっちぎってトップランナーのスピードを見せつけた。「僕自身も楽しめたし、元気をもらった。大人になっても、桐生選手と一緒に走ったってことを覚えていてもらえたら」と、充実した表情で話した。

 先日、所属先の日本生命を応援するため、開幕を迎えた卓球新リーグの「Tリーグ」も観戦した。「温泉卓球しかしたことない」という桐生だったが、「白熱した試合もあって楽しめた」。ただ、まだ始まったばかりのリーグというところもあり、盛り上がり所は難しかったようで、「応援が難しいスポーツだなと思った」と、苦笑いだった。

 1週間前から来季に向けた冬季練習に入ったという。日本人初の9秒台選手として迎えた今季は爆発力を欠き、自己ベストを伸ばせず、悔しいシーズンを送った。今季は5月に初戦だったが、来季からスタートする世界ランキング制を見据えて、2月の室内シーズンからの始動も視野に入れる。「力を発揮できたっていうレースがなかった。今年学んだことを2019年に繋げていきたい」と、巻き返しを誓った。

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