大関栃ノ心“皆勤”締めで九州場所へ弾み 関脇御嶽海らを相手に全勝

 大相撲の秋巡業が27日、広島市で開催され、大関栃ノ心(春日野)が関脇御嶽海(出羽海)らと12番取って全勝と好調ぶりを見せた。今巡業は初日から休まず土俵に上がり続け意欲的。28日、山口・周南市で“皆勤”締めとし、九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)へ弾みを付ける。

 得意の左上手から力強い寄り、投げが豪快に決まった。幕内佐田の海に4連勝、幕内正代も寄せ付けず5連勝。最後は大関取りを目指す御嶽海に3連勝とパワーで圧倒した。

 「一日も休まず毎日やっているからね。気持ちいいね」。疲労はあるものの、体の動きはいい。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)からは稽古ペースのダウンも許可されたが、「ここまで来たら」と完走しか頭にない。

 名古屋場所で痛めた右足親指も「大丈夫」と不安はない。初優勝時をほうふつとさせるムードも出てきた。昨年、冬巡業で連日精力的に稽古をこなしたことで、翌年初場所の初優勝につながった。「自信はあるよ。稽古できているし。場所前2週間ではもう少しやりたい。調子が上がればいい」。九州入り後はペースアップを狙う。

 今年の通算勝ち星は51勝で横綱鶴竜(井筒)と並びトップ。2度目優勝なら初の年間最多勝も見える。「どこまで伸ばせるか。できれば、できれば、できれば…」と、口には出さずとも、ビッグタイトルに照準はある。

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