琴奨菊、嘉風が日本Sでソフトバンクにエール 内川、上林らと“決起集会”も
大相撲の秋巡業が27日、広島市で開催され、“鷹党”の幕内琴奨菊(佐渡ケ嶽)、嘉風(尾車)がプロ野球・日本シリーズで広島と戦うソフトバンクにエールを送った。
福岡出身の琴奨菊は親交あるソフトバンクの内川聖一内野手から前夜、食事に誘われた。内川と同じ大分県出身の嘉風に声をかけ、ソフトバンクの上林誠知外野手らとともにお好み焼き店で“決起集会”となった。
競技は違えどトップアスリート同士、考え方、精神面など通ずるものが多く、刺激になった。「シーズンは(打率)3割だけど、短期決戦は打つか打たないか五分五分だと内川選手は言っていた。いい緊張とリラックス」。琴奨菊は大いに感銘を受けた。
“敵地”での食事会では遭遇した広島ファンをびっくりさせた。記念写真にも応じるなど和気あいあいの雰囲気だったという。「あしたは、お手柔らかにお願いします」と頼まれると、嘉風が「(内川は)4(打数)の3(安打)くらい」と代弁した。
嘉風にとって内川は高校時代から地元のスターだった。あいさつ程度はあったものの、会食は初めて。「緊張しまくっていた」と、3杯くらい飲んでから、ようやく、しっかりと話すことができた。
じゃんけんを例えにした自身の勝負哲学などを内川に披露し、大いに共感してくれたのがうれしかった。「(シリーズは)短期決戦が15日間あるみたい。そういう意味では相撲に似ているところがあるかも」と期待した。