松浪健四郎氏 すい臓がんを告白 ステージ1「大した状況ではない」
日本体育大学理事長で日本レスリング協会副会長の松浪健四郎氏(72)が27日、都内で行われた日体大柔道部の祝賀会に出席し、すい臓がんを患い治療していることを明かした。早期発見で「ステージ1」だと明かし、来週入院して手術を受けるという。
松浪氏は壇上あいさつで「私のトレードマークはちょんまげでしたが、がんを患っておりまして、抗がん剤を投薬中で髪の毛が抜けまして。悲しきかなちょんまげがなくなってしまいました」と自ら切り出した。その上で、「大した状況ではないのでご心配なきようお願いします。ハッキリ(公表)しておかないと(情報に)尾ひれが付くので」と、病状を明かした経緯を説明した。
祝賀会終了後に報道陣の取材に応じた松浪氏によれば、5月に初期の前立腺がんが見つかりホルモン治療を行ったという。その後、転移ではなく新たな病気が見つかり、「2カ月前に悪性ではないリンパ腫が見つかって、その治療をしている時に偶然(すい臓がん)見つかった。早期発見でステージ1だから何の症状もない」と説明。ただ、抗がん剤を投与した影響で髪の毛が抜けるなどの副作用が出たという。
前日までは北朝鮮に訪問し、東京五輪で同国代表が出場する場合の練習環境の受け入れを表明するなど精力的に活動している。「元気バリバリだよ。でも公表しないと尾ひれがつくので」と力強い口調で話した。