鶴竜、ちびっこ相撲の取りやめにさみしげ「盛り上がりが少ない」
大相撲の秋巡業が28日、山口県周南市で打ち上げられ、横綱鶴竜(33)=井筒=が基礎運動などで汗を流し、土俵には上がらず25日に及ぶ巡業を締めた。29日に九州場所(11月11日初日、福岡国際センター)の番付が発表される。
長い移動の影響か、昨年痛めた右足首から来る足の張りがあり、終盤は土俵に上がらず回復に努めた。
「体はできたと思う。無理しないでやろうと思った。一番取れと言われれば取れるけど、何番もとなると」と慎重に調整した。九州入り後は数日は無理せず体の状態を見極め、出稽古を再開していく意向だ。
九州は16年に優勝し、験のいい場所。今年の勝利数は51で大関栃ノ心と並びトップ。6度目の優勝なら自身初の年間最多勝のタイトルも視界に入る。「2週間で上げていきたい」と初日を見据えた。
一方で力士会会長として巡業でちびっこ相撲がなくなったことは、残念な思い。「盛り上がりが少ない。子供の数も少なく声が聞こえない。(稽古中は)しーんとしているもんね」とポツリ。力士会で意見が上がれば、今後の課題として検討していく。