御嶽海 稽古9番で充実の調整 大関とりへ「悔いのないように」
大相撲の秋巡業が28日、山口県周南市で打ち上げられ、関脇御嶽海(出羽海)は大関栃ノ心(春日野)の稽古相手を務めるなど、9番取って締めた。
朝乃山は持ち味の速攻相撲で4勝2敗と勝ち越し。栃ノ心には3戦全敗だった。当初は軽めの調整予定だったが、春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)の“指令”。「やれて良かったですよ。部長にも褒めていただいた」と納得顔で振り返った。
変わらぬマイペース調整を貫いたが、最後2日はしっかりと土俵に上がり番数を重ねたのは成長のあかし。「やっていかないといけない。(稽古量は)十分です」と、体づくりに不安はない。
名古屋場所で13勝を挙げ初優勝。先場所は9勝止まりで大関とりは失敗したが2場所22勝。大関昇進の目安は3場所合計33勝で、九州場所に昇進の可能性をつなげた。
「悔いのないようにしっかり(1年を)締めくくりたい。1つの目標があるわけですから。白星を重ねれば自然とくるわけですから」。あえて口に出して、目標をきっちりと定めたのも腹をくくって勝負に挑むため。「口にできるところにいるんだから。上に勝っていかないといけない」と力強い言葉を並べた。