栃ノ心 11番全勝で「次の場所につながる」
大相撲の秋巡業が28日、山口県周南市で打ち上げられ、大関栃ノ心(30)=春日野=は関脇御嶽海(出羽海)らと11番取って全勝と絶好調で締めた。
今巡業で何度も稽古相手に指名してきた幕内の朝乃山(高砂)をまずは相四つの力相撲でねじ伏せた。豪腕の左上手を取って豪快な寄り、上手投げで観客を沸かせた。
最後は御嶽海に3連勝。25日に及んだ秋巡業は連日土俵に上がって稽古をした。皆勤賞に「最後までケガなくできた。うれしい。次の場所につながる」と、笑みを浮かべた。
今年は初場所で初優勝し、夏場所で大関昇進を決めた。新大関の名古屋場所では右足親指を負傷し途中休場。先場所はいきなりのカド番で9勝を挙げて脱出した。多くを経験した1年の締めとなる場所。横綱鶴竜と今年の勝ち星が51勝で並び、初の年間最多勝タイトルも視界に入る。「最後いい年にしたいね」と、気合は十分だ。