貴ノ岩が元横綱日馬富士への訴訟を取り下げた背景とは…旭鷲山が解説
大相撲の元横綱日馬富士(34)から暴行を受け、日馬富士を相手に約2400万円の損害賠償を求める訴訟を起こした前頭貴ノ岩(28)が30日、訴えを取り下げたことについて、2人のモンゴルの先輩にあたる元小結旭鷲山(45)が同日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に電話で生出演し、背景を解説した。
貴ノ岩は取り下げの理由として、モンゴルで自身の家族がバッシングを受けていることを挙げている。
現在、モンゴルの首都ウランバートルにいる旭鷲山は「こういうことになるんじゃないかと僕も思っていた」と、取り下げは想定内だったと前置きした。
その上で「日馬富士が引退して、こないだ断髪式で相撲も引退して、その時にみんなガックリして、体ちっちゃくてすごい頑張り屋のお相撲さんがこういうことで辞めたのは残念だなって(皆が)言ったら、途中でまた彼(貴ノ岩)がお金の話をしたわけですね、2400万円お金払えって。それでみんな周りからすごく、相撲のファンの皆さまもそうだけど国民もあんまり良くないよって、あちこちで抗議しようとか、あちこちでみんなブツブツ言うようになっちゃったんですよ、今」と、日馬富士が引退し、貴ノ岩に損害賠償を求められていることについてモンゴル国民の間に不満が募っている現状を説明。
「本人もこれは耳に入って、家族のところもみんなから電話かかってくるし(中略)モンゴルですごいトラブルになっています」と、貴ノ岩の家族がバッシングを受けていることは事実だとした。
その背景として、「モンゴル人って先輩を大事にすることもあるし、先輩とかそういう人たちに対して裁判を起こしたりとかケンカ売ってとか、そういうのがあんまり…法律で決まってるんじゃなくて、文化じゃなくて、そういう性格の人たちだから。そう(タブー)なんですね。どんなことがあっても後輩が悪いってことになるんで」と、先輩を敬うモンゴルの国民性があることを解説していた。