桃田賢斗「1年戦い抜く力足りない」ツアーVもスタミナ反省
バドミントン男子シングルス世界王者の桃田賢斗(24)=NTT東日本=が30日、欧州でのワールドツアー2大会を終えてフランスから羽田空港に帰国した。
前週のデンマーク・オープンは世界ランク1位の貫禄を見せつけて優勝し「プレッシャーもある中で自信になった」と手応えを得たが、直後のフランス・オープンでは、準決勝でリオ五輪王者のチェン・ロン(中国)に完敗した。前週から長いラリーの激闘を繰り返しており、「疲労がたまってきてスピードを上げられず、相手に主導権を握られて手も足も出なかった」と反省を口にした。
今年から2年ぶりに日本代表に復帰し、トップ選手として毎週のようにツアー大会を転戦している。コンスタントに上位にも進出し、試合数もかさんでいるだけに「1年間戦い抜く力がまだまだ足りない」と、シーズンを通じてのスタミナを課題を挙げた。
息つく間もなく、来週からは通常のツアー大会として今年最後となる中国オープン(6~11日)、香港オープン(13~18日)の2連戦を控える。「すごくタイトなスケジュールで厳しいが、ここで全力でトライすることが自分の力になる。あと2週間、精いっぱいの力をプレーで出したい」。“復帰元年”で有終を飾るべく、ラストスパートに向けて歯を食いしばる。