フィギュアスケートのグランプリ（ＧＰ）シリーズ第２戦、スケートカナダの女子で２位となった山下真瑚（まこ、１５）＝中京大中京高＝が３０日、羽田空港に帰国。ＧＰデビュー戦でいきなり表彰台に立った新星は「いつもテレビで見ていた舞台でトップ選手と一緒に滑ることができてうれしかった」と興奮冷めやらぬ様子だった。

　取材に臨んだ１５歳は初々しさ満開だった。最初、首にかけたメダルは前後逆。さらに、ＧＰ初陣での銀メダルの感想を聞かれると「透明だなって」と見たままのデザインを話し、あどけなく笑った。

　しかし、演技については冷静だ。「まだまだ（トップ選手に）追いついてないところがたくさん。１番は迫力。上半身の動きが（自分と）全然違う」と課題を見いだした。次戦のロシア杯（１１月１６日開幕）では、０５年の浅田真央さんと同じＧＰ２戦目での優勝にも期待が懸かるが、「順位ではなく自分のできることを精いっぱいやって満足いく演技ができればいい」と足元を見つめていた。