横綱稀勢の里、高安相手に11番全勝 HKT48も“角界のセンター”に熱視線

稽古中、(左から)HKTの坂口理子、小田彩加から熱視線を送られる稀勢の里
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 「大相撲九州場所」(11月11日初日、福岡国際センター)

 横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が31日、福岡県大野城市の部屋で九州場所へ向け、相撲を取る稽古を再開した。弟弟子の大関高安を相手に11番取って全勝。立ち合いから圧力勝ちし一気の寄り、押し。左を差し豪快にすくい投げを決めるなど、不安材料だった左腕に強度が戻っていることもアピールした。

 「いい感じで上がっている。いい感じで入れた」と納得顔。先場所は8場所連続休場から進退を懸けて臨み、10勝を挙げて再起した。秋巡業もフル参加し関取衆と稽古を重ね、体を仕上げた。優勝争いを「最低条件」と位置づけ、狙う完全復活Vへ心身ともに充実感が漂っている。

 1、2日は恒例、二所ノ関一門の連合稽古。新たに一門に加わった部屋があり、関脇逸ノ城(湊)、貴景勝、貴ノ岩、隆の勝(いずれも千賀ノ浦)、阿武咲(阿武松)ら関取衆との顔合わせも楽しみ。「しっかりやります」と気持ちを高めた。

 この日はNHKの九州場所前夜祭(10日、午後8時15分放送)特集でアイドルグループHKT48の坂口理子(24)、小田彩加(19)が部屋を訪れ、稽古に熱視線を送った。

 若きアイドルの目の前で“角界のセンター”の力を見せ付け、感動させた。2人からあいさつを受けると「おー、HKT48か」と笑顔。意気込みを問われると「頑張ります」と照れくさそうに、九州場所での活躍を宣言していた。

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