競泳女子の池江璃花子（１８）＝ルネサンス＝が３１日、欧州での約２週間の合宿を終え、羽田空港へ帰国した。池江の“本命”である１００メートルバタフライで世界記録を持つサラ・ショーストロム（スウェーデン）と練習をともにし「経験をたくさんできた合宿だった。バタフライはあまり差がないと感じた」と充実の日々を送った。

　金メダルを争うであろうライバルとの泳ぎの差はまだ感じたが、それ以上に大きいのは精神面での変化だ。「変な緊張感を持たずに試合に臨める環境になった」。“絶対女王”に気後れせず戦えることは、東京五輪で大きな意味を持つはずだ。

　合宿中にはサッカーの英プレミアリーグで活躍するＦＷ岡崎慎司（レスター）の試合を観戦。実際に対面し、周囲の期待を一人で抱えないでほしいとエールをもらったという。「あまり変にいろんなことを考えすぎない方がいいのかな」と池江。世界で戦うアスリートからの“金言”も胸に、さらなる高みを目指す。