福岡堅樹NZ戦トライ取る!終了間際に阻止され完敗から5年…今度こそ「自信ある」
「ラグビー・テストマッチ、日本-ニュージーランド」(3日、味の素スタジアム)
ラグビーの日本代表は2日、ニュージーランド代表戦に向けて冒頭15分以降非公開で公式練習を行った。WTB福岡堅樹(26)=パナソニック=は珍しくトライを宣言。13年に対戦した際には、試合終了間際にトライを阻止された過去がある。日本が誇る快足ウイングは、トライを決めて5年間の成長の跡を刻む。
フォア・ザ・チームに徹する男が、珍しく自らの欲を口にした。「トライ、取りたいですね。普段は(トライに)こだわらずチームの勝利をと言ってきましたが」。世界最強軍団の牙城を、崩す。今度こそ、の思いだ。
ちょうど5年前、13年11月2日。秩父宮でのニュージーランド戦。福岡は試合終了間際、寸前でトライを阻止された。「勝ちが決まっている中で、トライを取らせなかった」。最強軍団の執念を体感した瞬間だった。
その試合で日本はノートライに封じられ、6-54で完敗した。今回は19年W杯に向けてスーパーラグビーに参戦するなど強化して臨む。フランカーのリーチ主将(東芝)は「サンウルブズでも取れている。トライを取れる自信はあります」と言い切った。
トライゲッターとして期待される福岡は「ある程度自信はある。過信するのではなく」と目を輝かせる。来年9月20日、W杯開幕戦で戦う地での再戦。「あのときは世界の壁を痛感した」。トライという形で、5年間の成長の跡を記す。