白岩 SP2位発進 モジモジしない…大好きムーミン母国でハツラツ
「フィギュアスケート・GPフィンランド杯」(3日、ヘルシンキ)
女子ショートプログラム(SP)でジャンプを全て着氷した白岩優奈(16)=関大KFSC=が63・77点の2位につけた。第1戦のスケートアメリカで2位に入った坂本花織(18)=シスメックス=がジャンプで2度転倒し、57・26点の7位と出遅れた。平昌五輪女王のアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=は冒頭の2連続ジャンプでミスがあったが、68・90点で首位に立った。
母にティッシュケースにぬいぐるみを縫い付けてもらうほどのムーミン好きな白岩が、その母国フィンランドで「楽しむしかない」とはつらつとした滑りを披露した。ジャンプ全てで加点をもらう好演技を終えると、控えめにガッツポーズした。
冒頭に入れた課題のルッツ-トーループの2連続3回転を降り「一安心した」。スピン二つとステップでレベル2と取りこぼしもあったが、「乗務員になって乗客を案内するストーリー」というハイテンポな演目を勢いよく滑りきり、技術点ではザギトワらを抑えて1位だった。
2016年世界ジュニア選手権では4位。シニア1年目の昨季は腰痛に苦しみ、GPシリーズはフランス杯6位、NHK杯8位に終わった。
今年9月の国際大会後に同じ浜田美栄コーチに師事する宮原知子(関大)とトロントで合宿を行ったことが転機となった。「知子はやれることは全てやる子。自分の足りなさが分かったかな。自己管理ができてきた」と浜田コーチ。先輩に刺激を受け、一回り成長した16歳のホープがGP初の表彰台を目指して日本勢トップに立った。