ラグビー日本代表、価値ある1敗 NZ相手に過去最多31得点!!成長見せた

 「ラグビー・テストマッチ、日本31-69ニュージーランド」(3日、味の素スタジアム)

 世界ランク11位の日本代表は、W杯2連覇中で同1位のニュージーランド代表と秋シーズン最初のテストマッチを行い、31-69で敗れた。日本はニュージーランドから6度目の対戦で過去最多得点を奪ったが、対戦成績は日本の6戦全敗となった。日本は今後、英国遠征に向かい、17日にイングランド、24日にW杯開幕戦の相手ロシアと戦う。

 歴然とした力の差の中に、確かな成長の跡を刻んだ。会見で「今回の結果は残念で、がっかりしている」と切り出したジョセフHC。「オールブラックス相手に5トライ。いい兆し。成長だと思う」と成果を口にした。

 過去5回の対戦は惨敗の歴史だった。5戦合計で4トライ、直近の13年はノートライだったが、この日は5トライ。31得点は95年の17点をはるかに上回る最多得点。得点差38も過去最少だ。

 美しいトライは後半30分だった。WTB福岡が、立て続けに3人を右手で突き放して左サイドを突破。内を走るFB松田、CTBラファエレとつないで決めたシーン。「内側からのサポートも来たし、強さを出して粘ることができたのは収穫」と福岡。5年前の対戦時、トライ寸前で阻止された男は成長の跡を刻んだ。

 課題は10トライを許した守備。プロップ稲垣は「アタックし続ける最中の1つのミスが失点につながる」とスキを逃さない相手の強さに言及。「あれをわれわれがやらないと。1つのスタンダードになる」と話した。

 フランカーのリーチ主将は「世界の厳しさがよく分かった。自分たちの練習の中で厳しくやっているつもりだったが、それ以上厳しくやらなきゃいけない」と誓う。肌で感じた世界最高峰。来年9月20日、同じ味の素スタジアムで迎えるW杯開幕戦。日本はさらに進化する。

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