羽生結弦、断トツ首位発進で鬼門突破なるか? GP初戦は8年連続V逸
「フィギュアスケート・GPシリーズ・フィンランド大会」(3日、フィンランド・ヘルシンキ)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、五輪2連覇の羽生結弦(23)=ANA=は、今季世界最高得点となる106・69点で首位発進を決めた。冒頭の4回転サルコーをほぼ完ぺきに決めると、トリプルアクセル、4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプもしっかりと決めきり、SP「秋によせて」を見事に演じきった。2位のブレジナ(チェコ)に13・38点差の大差をつけた。
もはやフィギュア界の七不思議といっても過言ではないジンクスがついに破られるかもしれない。羽生のGPシリーズ初戦は2012年から6年連続2位で、10年のシニアデビューから8年連続のV逸中となっている。
羽生の2010年以降のGPシリーズ初戦の成績は次の通り。
10年 NHK杯 4位
11年 中国杯 4位
12年 スケートアメリカ 2位
13年 スケートカナダ 2位
14年 中国杯 2位
15年 スケートカナダ 2位
16年 スケートカナダ 2位
17年 ロシア杯 2位
シニアデビュー以降、出場大会では45戦23勝と、5割を超える勝率を誇るが、なぜかGP初戦は鬼門となっている。SP同様、羽生らしい滑りを出し切れれば、悲願のV発進は濃厚。皇帝プルシェンコへの憧れを体現したフリー「Origin」で、鬼門をぶち破る。