青学大2冠!逆転で全日本大学駅伝2年ぶり2回目V 原監督「学生たちに感謝」
「全日本大学駅伝」(4日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ)
史上初となる2度目の大学駅伝三冠を目指す青学大が2年ぶり2度目の優勝を果たした。10月の出雲駅伝に続く二冠目で、来年1月2日、3日の箱根駅伝に3冠をかける。2位に東海大、3位には東洋大が入った。
1区は混戦で先頭集団が駆け抜けた。2区は東海大、オープン出場の日本学連選抜、青学大の順で上位で通過。3区で東海大の館澤亨次(3年)が区間賞の走りで青学大とのリードを広げた。4区以降は逃げる東海大、追う青学大という展開が続いた。
6区で青学大は吉田圭太(2年)が、東海大の郡司陽大(3年)を追い上げ、7区にははっきりと相手を捉えられる差でタスキをつないだ。さらに、7区で森田歩希(4年)が東海大・港谷春紀(4年)に並び、8・6キロ過ぎにはついに先頭に立った。
そのまま森田がリードを広げ、2分近い差をつけて最終8区の梶谷瑠哉(4位)へリレー。中盤以降苦しそうな表情になったが、力を振り絞って19・7キロを走り抜け、先頭でゴールテープを切った。
中継したテレビ朝日のインタビューに原晋監督は「素直にうれしいですよね。初優勝した時は私もガチャガチャやっていたんですけど、今の優勝は学生たちが自らの力で勝ち取ったものだと思います。本当に学生たちに感謝したいですね」としみじみと答えた。
勝因は「まず1区の小野田が勢いのある走りをしてくれた。後続の区間に勇気と元気を与えてくれたのかなと思いますね。各区間で大きなリードを奪われなかった。1分以上奪われたら危険水域かなと思ったんですが、最大三十数秒だったんですね。エースの森田に安心して渡すことができた」と全員をたたえた。三冠へ「私自身も勝ちたいという思いはありますけど、それ以上に学生たちが三冠へ向けて勝ちたい思いがありますので、私はそのサポートをこれからもしていきたいなというふうに思っています」と語った。
青学大は16年度に達成した三冠以来となる2度目の快挙を目指している。
来年の次回大会シード権を獲得した上位8校は青学大、東海大、東洋大、駒大、帝京大、国学院大、法大、城西大。