男子テニスツアーのＡＴＰが３日、錦織圭（日清食品）が「ＡＴＰファイナルズ」への出場が決まったと公式サイトで発表した。同大会はツアー１年の合計ポイントで争う「レースランキング」上位８人が出場できる今季最終戦。錦織は９位だったが、４位のフアン・マルティン・デルポトロ（アルゼンチン）が右膝の負傷のため出場を辞退したため繰り上がった。

　ＡＴＰの公式サイトは「デルポトロに代わって錦織が、２０１８ＮｉｔｔｏＡＴＰファイナルズへ」の見出しと笑顔の錦織の写真を掲載した。３日に掲載された同記事は英語で「フアンマルティン・デルポトロの右膝の負傷により」出場が決まったことを伝えている。

　これを受け、錦織は４日に自身のツイッターで「何よりもまず、デルポトロの早い回復を祈りたい」と気遣った後で、「ロンドンに参加できることにとても興奮しています」など心境をつづった。

　錦織は昨年、右手首を負傷しツアーを離脱。全豪オープン出場を見送り、下部ツアーにあたるチャレンジャーツアーで１月に復帰したが、世界２３８位のノビコフに敗れるという今季のスタートを迎えた。４月には世界ランクを３９位まで落としたが、徐々に復調し６月にはモンテカルロ・マスターズで準優勝（決勝でナダルに敗れる）。７月のウィンブルドンでは８強、８月の全米オープンは４強入りを果たす（ともにノバク・ジョコビッチに敗れる）など、四代大会でも一定の結果を残した。

　錦織のＡＴＰファイナルズ出場は３年連続で出場した１４年から１６年以来４回目。１４年と１６年で準決勝に進出している。今年はジョコビッチ、ナダル、フェデラー、ズベレフ、アンダーソン、チリッチ、ティエムが出場権を得ている。