100キロ超級は影浦心がV「五輪でリネール選手倒す」
「柔道・講道館杯全日本体重別選手権」(4日、千葉ポートアリーナ)
19年世界選手権代表第1次選考会を兼ねて行われ、男子100キロ超級は、アジア大会団体戦代表の影浦心(22)=日本中央競馬会=が初優勝した。決勝は延長戦に突入し、技によるポイントこそ決められなかったものの、泥臭く担ぎ技に入り続けて粘り勝った。
受けの強さと担ぎ技を武器に国際大会での強さを誇る影浦は、世界選手権代表の原沢久喜、小川雄勢(明大)を追う3番手の立場だったが、きっちり講道館杯を制して、グランドスラム大阪(23~25日)の代表にも選出された。激戦を勝ち抜き、「この大会は優勝だけを見ていた。最後は見苦しい試合になってしまったが、勝つことが大切」と感無量の様子だった。
来年が正念場となる東京五輪の代表争いにも生き残った。「ここからがスタート。勘違いでもいいから“僕が一番強い”と思って東京五輪を目指したい。東京五輪では(五輪2連覇中の)リネール選手を倒すと決めているので」と力強く宣言し、自らを鼓舞した。
また、優勝候補の王子谷剛志(26)=旭化成=は準々決勝、3位決定戦と反則負けを食らって2敗したが、近年の実績を評価されてGS大阪代表には選出された。ソウル五輪王者の故斉藤仁さんの次男、斉藤立(16)=国士舘高=は初戦で敗退した。
◆GS大阪・男子100キロ級代表
原沢久喜(26)
小川雄勢(22)=明大
影浦 心(23)=日本中央競馬会
王子谷剛志(26)=旭化成