羽生 4回転アクセル挑戦は来年に持ち越しへ「今はこんなことしてる場合じゃない」
「フィギュアスケート・GPフィンランド大会」(4日、ヘルシンキ)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進の羽生結弦(23)=ANA=は190・43点をマークし、合計297・12点で優勝した。フリーの190・43点、合計297・12点はともに今季世界最高。羽生がGPシリーズの初戦を制すのは、10年のシニアデビュー以来初となった。
記者会見での羽生との一問一答は次のとおり。
-GP初戦は初勝利。(GPシリーズ初戦は2012年から6年連続2位で、10年のシニアデビューから8年連続のV逸中だった)
「まずGP初戦ではジュニアGPを除いて勝ててなかったので、勝てたことはまずよかったかなと思います」
-演技後半では世界初のコンビネーションとなる4回転トーループ-トリプルアクセルの連続ジャンプをなんとか着氷した
「自分としては挑戦的なジャンプだったし、練習も大変だった。自分としては(出来栄え点マイナス0・14点で)いい評価をもらえるジャンプじゃなかったのは残念」
-すべて世界最高得点
「もちろん得点も色んなこと言われると思うけど、まずSPで100点が目標だったので、それができてよかった。フリーも本当は200点を超えられるようにしたいと思ってる。ただ、演技として抜けがない、こけがなかったというのは大きいかなと思います」
-プルシェンコはトリプルアクセル-4回転トーループのコンビネーションをやっていたが、やる予定は?
「練習ではできてます。でも、最近はやってない。2、3年前にはやってました。今のルールの中で入れる必要性がない。それを練習するなら4アクセルを練習する方が有意義かな」
-今季からフリーが4分になったが
「他のスケーターに聞いても4分になって大変になったと話してる。ただ、大変になったけど、なにかを抜こうとは思ってない。このルールの中で最高の記録をとれるように頑張ろうと思ってる」
-クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の状況
「オータムクラシックの前までは練習していたんですけど、オータムクラシックで、今はこんなことしてる場合じゃないなと、気付かされた。やはり試合に勝たなきゃ意味がない。今はSP、フリーをまず完ぺきにやらないといけないと思ってる」
-練習はする?
「とりあえず近々としては、再来週には試合(ロシア杯)があるし、それが終わると、ファイナルまで、また滑り込みをしないといけない。やれても全日本の後かなと思う」