SP5位の紀平梨花 フリーで逆襲へトリプルアクセル入念に確認 11度着氷
「フィギュアスケート・NHK杯」(10日、広島県立総合体育館)
フリーを前に、公式練習が行われ、SP5位からの巻き返しを狙う紀平梨花(16)=関大KFSC=は、フリーで2本組み込む得点源のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を入念に確認。16回挑み、4本連続を含め計11度着氷させ、最終調整を終えた。
SPでは冒頭のトリプルアクセルで転倒。「あ~最初なのに転んじゃった、と。練習から踏み切りのタイミングが早くなっていた。不安が出てしまった」。ただ、そこから残るジャンプは完ぺきに成功。5位ながら首位とは6・58点差。トリプルアクセル2本を組み込むフリーでの逆転圏内に踏みとどまった。
伊藤みどり、浅田真央がそうだったように、トリプルアクセルと数々の逆転劇を生む“宝刀”。「SPが終わってからずっとイメージを膨らませてる。フリーでは絶対に決める」と、話していた紀平。日本初のGP初出場初優勝へ、渾身のアクセルを決める。
◇日本女子 主な選手のGPデビュー戦 荒川静香 96年NHK杯 7位村主章枝 96年NHK杯 6位
安藤美姫 04年スケートアメリカ 3位
浅田真央 05年中国杯 2位
鈴木明子 08年NHK杯 2位
村上佳菜子10年NHK杯 3位
宮原知子 13年NHK杯 5位
坂本花織 17年ロシア杯 5位
山下真湖 18年スケートカナダ 2位