稀勢の里 初の一人横綱に「しっかり最後まで」
「大相撲九州場所」(11日初日、福岡国際センター)
九州場所初日を翌日に控えた10日、福岡国際センターで15日間の場所の安全を祈願する土俵祭りが行われ、横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=ら三役以上の力士、八角理事長(元横綱北勝海)ら協会幹部が参加した。
白鵬(宮城野)、鶴竜(井筒)の両横綱が休場し、初の一人横綱となった稀勢の里は「やることは変わらない。しっかり最後まで務めきること。特に変わることはない」と、平常心で臨む。
8場所連続休場から進退を懸けた先場所は10勝を挙げて再起。秋巡業もフル参加し、場所前も積極的に出稽古を重ね、心身とも仕上がった。「先場所もいい状態で入った。今場所もいい状態で過ごした。しっかり後は結果を残すだけ」と、完全復活となる優勝を目指す。
初日は小結貴景勝(千賀ノ浦)を迎える。過去2勝2敗で先場所も押し込まれながら、ヒヤヒヤで勝利した苦手の相手だ。「集中して立ち合いしっかりやる。15日間同じ」と、力を込めた。