内村、三十にして再び立つ 「個人総合」で世界の頂点へ

 体操男子のエース、内村航平(29)=リンガーハット=が12日、都内で取材に応じた。先日の世界選手権で11年ぶりの金メダルゼロに終わり、自身が作り上げてきた体操ニッポンの黄金時代が岐路に立たされている中、来季に向けて個人での世界王座奪還を誓った。

 不完全燃焼のシーズンだった。今季は9月に右足じん帯を損傷した影響もあり、世界選手権では個人総合出場を断念。団体では連覇を逃し、銅メダルに終わった。中国、ロシアが力をつけている中、「チームが勝つためにも、僕自身が個人で勝つところまで戻す。それが日本のためになる」と返り咲きに照準を合わせ「(個人総合金メダルの)87・5点はかなりすごい点だけど、きっちりやれば全然まだまだできる」と、分析。来年1月に30歳となるが「今年、年齢の壁は1回越えた」と自信を見せた。

 あとは怪我との戦いだ。昨年は左足首、今年は右足首と故障に苦しめられてきた。「次、怪我をしたら終わり。メンタル的にも戻ってこれなくなる」と、自らに言い聞かせるように話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス