伊藤美誠 中国勢に「もっと対策練られたい」
卓球女子の伊藤美誠(18)=スターツ=が13日、ワールドツアーから関西国際空港に帰国した。スウェーデン・オープンで強豪中国の主力3選手を撃破。オーストリア・オープンで早田ひな(日本生命)との女子ダブルス決勝で中国ペアを3-0で破って優勝した。
スウェーデン・オープンでは準々決勝で劉詩ブン、準決勝で2016年リオデジャネイロ五輪女王の丁寧に勝利し、決勝で世界ランキング1位の朱雨玲(中国)を4-0で破った。伊藤は「まさか優勝できると思わなかった」と振り返ったが、強豪中国を相手に「すごく力を抜いて淡々とできた。1試合ごとに気持ちでもリカバリーできるなど成長できた」と語った。
中国メディアが伊藤を「大魔王」と評するなど、今後は2020年東京五輪に向けて伊藤への警戒は高まることは必至。すでに今大会でも「すごく対策されている感じがした。選手だけでなくコーチ、スタッフ一丸で一人の選手を倒しにきている」と感じたという。
しかし、18歳はたくましい。「私にとってはすごくうれしい、対策を練られても自分のプレーを出し切って勝てれば、私ももっともっと上に行ける」と伊藤。「もっともっと対策を練られて、もっともっと強くなりたい」と“包囲網”は大歓迎だ。
次戦はワールドツアー・グランドファイナル(12月13~16日、仁川)。「今年最後の試合になる。この1カ月を大切にしていきたい」と気持ちも新たに、「ファイナルも中国に勝って終わりたい」とさらなる成長を誓った。