「大魔王」になった伊藤美誠に仲間も脱帽…石川佳純「刺激受けた」
卓球女子で世界ランク7位の伊藤美誠(18)=スターツ=が、ワールドツアーのスウェーデン・オープンで中国のトップ選手3人を倒して優勝し、中国メディアから「大魔王」と警戒されるなど、2020年東京五輪に向けて注目が高まっている。13日に羽田空港に帰国した日本代表の仲間も、伊藤の快進撃を驚きをもって称賛した。
世界ランク3位の石川佳純(25)=全農=は「本当にすごいと思ったし、素晴らしいプレーをしていた。決勝は相手(世界ランク1位の朱雨玲)もチャンスがなかったと思う。すごく刺激を受けた」とたたえた。自身は世界女王の丁寧(中国)に惜敗したが、「強いボールを取れるようになり、自分も打てるチャンスが増えた」と手応えを示した。「美誠ちゃんも(丁寧に)勝ったし、勉強できるところは勉強して、吸収して、私も勝てるように頑張りたい」とうなずいた。
世界ランク9位の平野美宇(18)=日本生命=は「“大魔王”の意味はよく分からない」と首をかしげながらも、「準々決勝から3回勝ったのはすごい。決勝も圧倒していた。本当に刺激になった」と発奮。自身も昨年4月のアジア選手権で中国選手を3連続で倒して制しているが、「私は(当時)相手に知られてなくて勝ったけど、(伊藤は)現時点でライバル視されてる中で勝った」とたたえ、「私も(中国に)対策される中で勝ちたいとさらに思った」と感化された。
伊藤とのダブルスでオーストリア・オープンを制した早田ひな(18)=日本生命=は「本当にすごい。中国選手と戦う時もいつも通りで、相手を自分のペースに引き込んでいた」と強心臓に脱帽。「同世代なので自分も見習っていきたい」と刺激を受けていた。