北勝富士が大金星!稀勢の里の左差し封じる 出稽古で分析「右から攻めないと」
「大相撲九州場所・3日目」(13日、福岡国際センター)
平幕の北勝富士が横綱稀勢の里を突き落として初白星を挙げ、5個目の金星を獲得した。大関陣は高安がこの日から出場の小結魁聖をはたき込んで3連勝。栃ノ心は妙義龍をはたき込んで2勝目を挙げ、豪栄道は栃煌山のすくい投げに逆転負けして2敗目を喫した。関脇御嶽海は錦木を寄り切って白星先行。3連勝は高安、小結貴景勝、平幕の栃煌山と佐田の海の4人となった。
稀勢の里の左差し狙いを、北勝富士が右から強烈なおっつけで完璧に封じた。最後も右おっつけからの突き落とし。徹底した右からの攻めに「あれしかないでしょ。右から攻めないと。とにかく右のおっつけのイメージしか持ってなかった」と大粒の汗をぬぐいながら会心の笑みを浮かべてみせた。
場所前に九重部屋へ出稽古。そこで同じく出稽古に来ていた稀勢の里の胸を借りた。そこでは3勝9敗だったが、「企業秘密だけど、ああしたら相手は嫌がるだろうなとか、ここを攻めたらもっといけるだろうなというのはあったけど試さなかった。本番で勝たなきゃ意味がない。本番で出せてよかった」としてやったりだ。
懸賞は21本。金星を獲得したときの懸賞は、そのうち1本を師匠に渡すようにしている。「親方に久しぶりに渡すことができます。八角部屋を盛り上げていきたいし、次の力士につながってくれればいい」と話していた。