八角理事長「お客さんに申し訳ない」 稀勢の里休場を受け
「大相撲九州場所・5日目」(15日、福岡国際センター)
横綱として87年ぶりに初日から4連敗を喫した稀勢の里(32)=田子ノ浦=が5日目の15日から途中休場した。
稀勢の里の休場を受け、八角理事長(元横綱北勝海)は「(横綱の)相撲、土俵入りを楽しみに来たお客さんに申し訳ない」と、痛恨の表情を浮かべた。
金看板として復活は協会全体の願いでもある。「ケガをしない体を作らないといけない。開き直って稽古をするしかない。どこが痛いとか言ってられない。(稽古は)番数。内容どうこうより番数を増やすしかない」と、猛稽古を指令した。
横綱審議委員会の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「横綱の第一の条件である強さが満たされない状態が長期にわたっており、これを取り戻す気力と体力を持続できるか心配している」と、不安あふれる心境をコメントした。
二所ノ関一門の親方衆も反応。芝田山親方(元横綱大乃国)は「辞めなくてよかった。賛否あるだろうけど本人の問題。横綱は休めば休むほど厳しくなる」と奮起を促した。尾車親方(元大関琴風)も「気持ちがあるならそれを態度で出してくれないと世間はあれ(納得)してくれない」とハッパをかけた。