小平奈緒が30戦無敗!W杯通算20勝「大きなミスあっても勝てる」
「スピードスケート・W杯」(16日、明治北海道十勝オーバル)
開幕し、女子500メートルで平昌冬季五輪女王の小平奈緒(32)=相沢病院=が37秒49で優勝した。この種目では2季前から国内外で30レース無敗。世界記録を保持する1000メートルと合わせてW杯通算20勝に到達した。高木美帆(日体大助手)は6位。女子団体追い抜きは高木美、高木菜那(日本電産サンキョー)佐藤綾乃(高崎健康福祉大)で組んだ平昌五輪金メダルの日本が2分57秒80で優勝した。W杯では2季前から8連勝となった。
今季のW杯開幕戦で節目の勝利を飾った。小平は女子500メートルで快勝し、W杯通算勝利は20、国内外での連勝は30に到達した。最近では際立つタイムではなかったが「大きなミスがあっても勝てる実力を備えていることが分かった」と大きくうなずいた。
連勝が始まった約2年前より100メートルの通過タイムが0・1秒以上速くなり、格段に中盤以降の伸びが増した。この日は外側のレーンからのスタートで、内径の小さい後半のカーブにうまく対応できなかった。バランスを崩し「終盤に左足で右足を蹴ってしまった」とばつが悪そうに話した。
今や押しも押されもせぬスピードスケート界の顔だが、現状にあぐらをかくことはない。「常に自分に挑戦したい」。競技への真摯(しんし)な姿勢は、思うように勝てなかった頃と変わらない。