ザギトワ 世界最高更新も冷静「重要なのはクリーンに滑ること」
「フィギュアスケート・ロシア杯」(16日、モスクワ)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=が自身の持つ今季世界最高得点(79・93点)を更新する80・78点をマークし、首位発進した。白岩優奈(16)=関大KFSC=は60・35点で5位。スケートカナダで2位に入った山下真瑚(15)=中京大中京高=は転倒などミスが続き、51・00点で9位と沈んだ。松田悠良(中京大)は52・00点で8位だった。フリーは17日(日本時間18日深夜)に行われる。
ザギトワは冒頭の3回転ルッツ-3回転ループの連続ジャンプを危なげなく着氷。次々と曲調が変わるSP「オペラ座の怪人」に合わせ、時に優雅に、時に激しく演技した。スピン、ステップともに最高評価のレベル4を獲得。表現力を表す5項目の演技構成点は、世界最高点をマークしたネーベルホルン杯から0・85点伸ばして見せた。
それでも「得点や順位よりも、クリーンでハートのこもったスケートをすることが重要と思っている」と冷静に語ったザギトワ。「朝からスケートのことばかり考えていたけど、いざ滑り終えると、少しは楽しめたのかなと思う」と振り返った。