十両豊ノ島が7勝目 勝ち越しに王手「あしたからは楽しんで相撲が取れる」

 「大相撲九州場所・10日目」(20日、福岡国際センター)

 元関脇で13場所ぶりに十両復帰した豊ノ島(35)=時津風=が旭秀鵬(友綱)を送り出して7勝目(3敗)を挙げた。突きをこらえて逆襲し二本差し。そこから相手を後ろ向きにし仕留めた。

 「余裕はなかったけどね。自分の良さ、体の柔らかさも出てた。二本入ってからはよしっという流れ」と、自賛した。

 来場所も十両にとどまるのを濃厚とする大きな7勝目。「ひとつほっとしたのはある。あしたから楽しんで相撲が取れる」とうなずいた。優勝争いでもトップを1差で追う展開。「それは勝ち越してから。勝ち越した後、星が離れていないなら目指したい。あした勝ち越しを決めたら意識していく」と気合。

 今場所は験担ぎにしていたラーメンだったが8日目で封印。験担ぎが好きな男が前日は「何もしなかった」と言う。「何もしないのも新しい験だね」と口も滑らかだった。

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