元幕内宇良、無傷の6連勝 三段目優勝に王手「勝ちたい。あと一番」

琴手計(右)を押し出しで破る宇良=福岡国際センター(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲九州場所・11日目」(21日、福岡国際センター)

 元幕内の人気業師、東三段目33枚目の宇良(26)=木瀬=が琴手計(佐渡ケ嶽)との全勝対決を制し、無傷6連勝に伸ばした。低く入って、一気に出て押し出した。

 “昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫・納谷(18)=大嶽=と埼玉栄高の同級生でアマチュア実力者を相手に「負けると思っていた」と最警戒した。「力を出さないと。気が緩んだら負ける。思い切っていきました。勝ててほっとしました」と勝負は完勝だった。

 強敵を下し、また復活への階段を上ったが油断はない。「たまたまうまくかみ合った。これを勝ったからって思い上がることはない。ああいう相撲を取っても次にああいう相撲を取られることはある。これを勝って次、いけるというのは特にない」と引き締めた。

 三段目優勝に王手。「勝ちたい。ここまで来たらあと一番。意識し過ぎないように集中して」と静かに闘志を燃やした。

 取組前、土俵下の控えでは納谷と並んだ。角界の次代を担うスターに「オーラを感じました。大きいですね」と笑顔を浮かべた。

 宇良は奇手・居反りの使い手、アクロバット力士として関学大から角界入り。15年春場所で初土俵を踏み、速さと土俵際の粘りなどが光り、スピード出世した。

 昨年名古屋場所では最高位東前頭4枚目まで番付を上げたが翌秋場所2日目、右膝靱帯(じんたい)を断裂し3日目から途中休場。手術も行い6場所連続休場し東三段目91枚目まで番付を落とした。先場所復帰し6勝1敗の好成績を残した。

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