東京五輪マラソン「開始時間」前倒しへ 暑さ対策などで6時号砲案軸に調整
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は21日、現在の計画で午前7時としている五輪マラソン(女子・8月2日、男子・同9日)のスタート時刻の前倒しを国際オリンピック委員会(IOC)や国際陸上競技連盟などと協議する意向を示した。
厳しい暑さに配慮したもので、関係者によると、6時開始とする案を軸に関係機関と本格的な調整に入る見通し。競技団体にはさらに早めてほしいとする意見もあり、5時半とする案も検討する。
12月3~5日に東京で予定されている大会の準備状況を監督するIOC調整委員会と組織委などとの合同会議までに方向性を出すことを目指す。武藤事務総長は「全ての関係者とよく意見交換して、結論を出したい」と語った。
マラソンの開始は招致段階の計画の7時半から7時に早め、7月にIOCの承認を得た。しかし、今夏の猛暑を受け、さらなる対策の必要性が浮上。自民党は大会に合わせたサマータイム(夏時間)導入を検討したが、システム改修が難しいことなどから21日の会合で断念する方針を正式に表明した。