阿部詩、試合前日でもハードな調整「自分の気が済むまでやっているので」
柔道女子52キロ級で世界選手権金メダルの阿部詩(18)=兵庫・夙川学院高=が22日、グランドスラム大阪大会(23日開幕)に向けた最終調整を会場の丸善インテックアリーナ大阪で行った。
試合前日にもかかわらず、阿部は打ち込み、投げ込み、実戦形式などハードな練習を敢行。他の選手が引き上げていく中でも最後まで残り、開始から2時間弱でようやく切り上げた。「調整はいつも自分の気が済むまでやっているので長くなってしまいます」と、自身のスタンスを説明した。
今回優勝すれば来年の世界選手権代表に早くも内定するが、17年世界女王の志々目愛、同2位の角田夏実(ともに了徳寺学園職)という東京五輪代表争いのライバルも一堂に会するだけに簡単には勝てない。特に角田には過去3戦全敗と苦しめられており、両者が順当に勝ち進めば決勝で当たる。阿部は「世界選手権以上に厳しい戦いになるのと思うので、もっともっと強い覚悟をもって、絶対に勝つという執念を持ってやっていきたい。何分間でも試合をしてやるぞという覚悟はある」と気を吐いた。