本田真凜、納得自己ベストで4位発進「一歩ずつ」観衆ひきこむ情熱の舞
「フィギュアスケート・フランス杯」(23日、グルノーブル)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、日本の三原舞依(19)=シスメックス=が67・95点で首位に立った。NHK杯を制している紀平梨花(16)=関大KFSC=は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)が1回転半になり、67・64点で2位。本田真凜(17)=JAL=が自己ベストの65・37点で4位につけた。平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は67・55点で3位につけた。
赤のドレス風の衣装で情熱の演技を見せた真凜は、フィニッシュポーズを解くと、納得したように何度もうなずいた。冒頭の3回転ループ-3回転トーループは2つとも軽度の回転不足をとられた。それでもその後はすべての要素がGOE(出来栄え点)で加点のつく出来。SP「セブン・ネーション・アーミー」のムーディーな曲調にのり、観衆をひきこんだ。
投げ込まれたピカチュウのぬいぐるみを手に、今季ベストの得点を見届けると、今季から指導を受けるラファエル・アルトゥニアンコーチと言葉を交わし、手でハートマークをつくって喜びを表現した。GP初戦のスケートアメリカは右足首を痛めて8位だったが、巻き返しを狙う今大会。今季から米国に拠点を置き、夏場は朝8時から夕方5時までリンクにいるスケート漬けの毎日を送る中で、着実な成長を印象付けた。
SP後、自身のインスタグラムには「ありがとうございました。一歩ずつ」と、投稿した。16年世界ジュニア女王は自らの殻を破ろうと、足元を見つめながら前へ進んでいる。