海老沼匡は準V 後輩・大野将平に惜敗も「すごく楽しかった」
「柔道・グランドスラム大阪大会」(24日、丸善インテックアリーナ大阪)
男子73キロ級決勝で、リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野将平(26)=旭化成=が、昨年66キロ級から階級を上げた五輪2大会連続銅メダルの海老沼匡(28)=パーク24=を優勢勝ちで撃破し、大会初制覇を果たした。
海老沼は「調子はよくなかったけど、開き直って組み負けても投げにいった」と振り返るように、準決勝までは投げ技による一本勝ちで勝ち進んだ。決勝は講道学舎の後輩である大野と対戦し、互いの信条である攻撃柔道を“ノーガード”でぶつけ合った。「大野選手と戦うことは特別な思いがあるし、途中からはすごく楽しかった」と笑みを浮かべたが、残り15秒から技ありを奪われて惜敗したことについては「勝たないと意味がない。最後は甘さが出た」と唇をかんだ。
階級を上げて2年目だが、存在感は健在。優勝こそ逃しているものの、コンスタントに大会の決勝までは上がる戦いは見せており、東京五輪代表争いには踏みとどまっている。73キロ級のパワーや間合いにも慣れてきた様子で「(減量で)ギリギリだった時に比べるといい状態で試合できている」と手応えを口にし、「五輪を目指すには1つ1つ勝たないと」と闘志を燃やした。