【GPファイナル女子展望】五輪女王ザギトワVS爆発力の紀平か 宮原も頂点射程

女子で優勝した紀平梨花(右)と2位の三原舞依=グルノーブル(ゲッティ=共同)
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 「フィギュアスケート・フランス杯」(24日、グルノーブル)

 GPシリーズ全6戦が終了し、上位6選手が進出するGPファイナル(12月6日開幕・カナダ、バンクーバー)の出場選手が決まった。女子は女王と新鋭が存在感を見せた。平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=と、トリプルアクセルを駆使する紀平梨花(16)=関大KFSC=ともに2連勝で突破した。

 ザギトワは今季初戦だったネーベルホルン杯で今季世界最高得点の238・43点をマーク。GPヘルシンキは215・29点、ロシア杯は222・95点で制した。五輪後から7センチ身長が伸びた今季だが、変わらず安定した強さを示している。紀平はNHK杯でフリーで2本のトリプルアクセルを成功させ、今季世界2位の224・31点をマークした。SPではアクセルに失敗しており、“伸びしろ”も残している。表現面ではまだザギトワほどの得点は出ないが、各要素で大きな加点のつく質の高い滑りができる。十分にザギトワに届くだけの“爆発力”を秘めている。

 平昌五輪4位の宮原知子(20)=関大=は、“ミス・パーフェクト”の異名通り、今季も安定感抜群。表現面での評価も高く、スケートアメリカは219・71点で優勝。NHK杯は219・47点で紀平に次ぐ2位だった。15年、16年大会は銀メダル。悲願の頂点を視界にとらえている。

 15年世界女王のエリザベート・トゥクタミシェワ(21)=ロシア=は、紀平と同じくトリプルアクセルを武器に、今季復活を遂げた。平昌五輪6位の“元気印”坂本花織(18)=シスメックス=は、SP、フリーと演技をまとめられれば、表彰台が見えてくる。

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