白井健三は2位も万感「やりきった」進路は日体大大学院へ「体操を多面的に追求したい」
「体操・全日本団体選手権」(25日、高崎アリーナ)
男子決勝が行われ、世界選手権代表の萱和磨(22)、谷川航(22)らを擁する順大が258・993点で3連覇を達成した。同代表の白井健三(22)が主将を務める日体大は、255・795点で2位。白井が得意の床で15・200点、跳馬で14・900点のハイスコアをマークし、チームをけん引したが、層が厚い順大の牙城は崩せず、3年ぶりの優勝には届かなかった。
日体大の選手としては最後の大会となった白井。最終種目鉄棒の最終演技者として完ぺきな演技で締めくくると、噛みしめるように拳を握った。点数的には届かないことは分かっていた。それでもやれることはやった。涙はなく、終始笑顔で仲間たちとねぎらいあった。「ずっと順位や特典ではなく、満足いく演技をといい続けてきたけど、最後にその通りの演技ができた。やりきった」と、笑顔で振り返った。
まだ12月の豊田国際が残っているが、卒業後の進路については「(日体大の)大学院への進学を考えてます。学問を通じて多面的に体操を追求していきたい」と、明かした。練習拠点などは今後検討していくという。