高安「申し訳ない」 千秋楽パーティー…悔しさ胸に
「大相撲九州場所・千秋楽」(25日、福岡国際センター)
小結貴景勝が大関高安と相星で迎えた千秋楽の“一騎打ち”を制し、13勝2敗で初優勝を果たした。平幕錦木をはたき込みで下し、2敗を死守。2敗で並んでいた高安が結びの一番で関脇御嶽海にすくい投げで屈した。
土俵にたたきつけられた高安は倒れたまま、目を閉じて顔をしかめた。すぐには立ち上がれなかった姿が、敗戦のショックを物語っていた。目の前で貴景勝が勝利。優勝決定戦に持ち込むためには勝つしかない状況で御嶽海との一番に屈し、初優勝の夢は霧散した。兄弟子の稀勢の里ら3横綱が不在となった異常事態で、大関として最後まで優勝争いに踏みとどまった。チャンスだった悲願に届かず、貴景勝の優勝インタビューの音声が響いた支度部屋では無言だった。
福岡市内のホテルで行われた部屋の千秋楽パーティーで「申し訳ない。近い将来、優勝の報告をできるように頑張る」とあいさつ。悔しさをばねに、再び賜杯を目指す。