バド“因縁マッチ”でイエローカード2枚も…世界1位フクヒロが激闘制し4強
「バドミントン・全日本総合選手権」(30日、駒沢体育館)
女子ダブルス準々決勝で、世界ランク1位の福島由紀(25)広田彩花(24)組(岐阜トリッキーパンダース)は、同14位の志田千陽(21)松山奈未(20)組(再春館製薬所)を2-1(21-23、21-16、21-19)で下して4強入りした。
“因縁”の顔合わせは、世界ランク1位のフクヒロペアに軍配が上がった。今春、再春館製薬所から電撃移籍した福島、広田組は、古巣の後輩で急成長を遂げている志田、松山組の挑戦を受けたが、大苦戦。第1ゲームを奪われると、1-1で迎えた最終ゲームも19-19までもつれた。しかし、粘りに粘って何とか試合をものにした。
広田は「自分たちの意地もあるし、負けられない気持ちはあったので、勝ち切れたことは良かった」と汗をぬぐい、「勢いのあるペアに対して、前だったらズルズル受けてしまって負けていたが、勝ち切れたのは成長したところかな」とうなずいた。
福島は「志田、松山ペアは勢いがあって、速いプレーで積極的だったので(術中に)ハマったところはある」と振り返り、「久しぶりに対戦してみてスピードもすごく上がっているし、2人の連携も上がっている。(昨季まで)一緒にやっていた時よりすごく成長している」と後輩の進化を認めた。
戦いが白熱する中で、不品行な行為に対するイエローカードも2枚飛び出た。
まずは福島がプッシュを決めた場面で、審判にオーバーネット(ラケットがネットを越える反則)を取られた判定に不服だったのかネットをたたいたため、イエローカードをもらった。さらに、志田もラケットでコートをたたくしぐさを2回行ったため、イエローカードをもらった。福島は問題の場面について「正直(判定が)よくわからなかったんですけど、まあいいやという気持ちで切り替えようと思いました」と苦笑いで振り返った。