バド新鋭「サクタカ」ペアが4強 世界銅ペアに下克上「自信になった」
「バドミントン・全日本総合選手権」(30日、駒沢体育館)
女子ダブルス準々決勝で世界ランク10位の桜本絢子(23)高畑祐紀子(20)組(ヨネックス)が、同6位で世界選手権銅メダルの米元小春(27)、田中志穂(26)組(北都銀行)を2-0(21-18、23-21)で破り、4強入りした。
今季急成長を遂げている新鋭ペアが、メダリストペアに下克上を果たした。左利きの桜本、右利きの高畑による“サクタカ”ペアは持ち味である攻撃的なプレーで優位に試合を進め、2ゲームとも接戦をものにした。
この大一番を意識しすぎるあまり、2週間前から米元、田中戦でラリーを打つ夢を何度も見ていたという桜本は、勝利の瞬間しゃがみ込むようにガッツポーズ。「A代表に食い込むには当たるのは覚悟していた。それを意識していたからだと思う。海外でも勝っているペアにストレートで勝てたのは自信になった」と声を弾ませ、高畑も「自分のベストパフォーマンスを出し切れるように意識した」と胸を張った。
最新の世界ランク10傑には日本勢が5組。同10位ながら国内では5番手の“サクタカ”は現在B代表だが、今大会で上位に食い込めばランクの高い国際大会に出場できるA代表に入ることができる。来年5月からは1年間の東京五輪代表レースもスタートするだけに、今大会が重要な意味を持つ。
準決勝では、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)に挑戦する。桜本は「この大舞台に立てることを感謝して、相手はすごく強いペアだけど自分たちは向かっていくだけ。気持ちをコートで出していきたい」と話し、高畑は「強いペアだけど、勝負していけるように全力を出していきたい」と気合を入れた。