決勝でWエース激突!奥原希望「タイトルにこだわる」山口茜「連覇意識していない」
「バドミントン・全日本総合選手権」(1日、駒沢体育館)
各種目準決勝が行われ、女子シングルスは17年世界女王の奥原希望(23)=日本ユニシス=と世界ランク2位の山口茜(21)=再春館製薬所=が順当に勝ち上がり、決勝での対決が決まった。女子ダブルスは、世界ランク1位の福島由紀、広田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)が、世界女王ペアの永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)を破って2連覇に王手。リオ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)も世界ランク10位の桜本絢子、高畑祐紀子組(ヨネックス)を破って決勝に進出した。
日本女子のWエースによる頂上決戦がついに実現する。奥原は3年ぶり3度目の日本一に王手。初めて実現する全日本総合決勝でのライバル対決に向けて「(山口)茜ちゃんとの試合は海外のファンも注目している。世界トップレベルの駆け引きに注目してほしい。楽しみ」と力を込めた。
16年リオ五輪で日本シングルス史上初のメダルを獲得したが、この大会は2年連続で故障棄権。エースを名乗るために日本一奪還は至上命令と捉えており、「このタイトルにこだわっている。絶対にチャンピオンになるんだという強い気持ちと覚悟を持って戦いたい」と気炎を上げた。
一方、山口は2年連続3度目の優勝が懸かるものの「連覇は意識していない」と持ち味の“ゆるさ”は不変。ラリーを嫌がって攻撃一辺倒だった戦法を見直し「試合ごとに攻守のバランスを考えたい。器用になっていければ」と大人のバドミントンを模索中だ。
来年から始まる東京五輪代表レースに向けて、好対照な2人の“覇権争い”から目が離せない。