貴景勝、冬巡業初日から精力的 初Vフィーバー「言い訳にできないのでね」
大相撲の冬巡業が2日、長崎市で始まり、九州場所で初優勝を果たした小結貴景勝(22)=貴乃花=が初日から申し合いに参加し、精力的に汗を流した。土俵に上がると大きな拍手と歓声で祝福された。場所後1週間、テレビ出演、取材攻勢、地元兵庫県に凱旋し母校の小学校訪問など休む間もなく過ごした。
「ありがたい忙しさ。言い訳にできないのでね」。疲れた体も何の、お祝いムードは封印。豊山(時津風)、碧山(春日野)相手に計3番で1勝2敗だったが稽古を行った。
「来場所の戦いは始まっている。体は維持しておかないと。しっかりと基礎運動して」と、もう来場所のことしか頭にない。
横綱勢ぞろいが見込まれる初場所(来年1月13日初日、両国国技館)は真価が問われる。2場所で22勝としており、11勝を挙げれば三役3場所で33勝の大関昇進の目安はクリアする。再び優勝争いするほどの活躍なら昇進を推す声も挙がる。
「全体のパワーアップ。全部の相撲にもっと馬力がつけばもっと楽に勝てる」と、突き押しにさらなる磨きをかけて臨むつもりだ。